『ウォーキング・デッド』シーズン1は、全6話で短い。
最終話(6話)でウォーカーの秘密が明かされ、そこで彼らは、解決策はなくウォーカーの世界で生きていくしかない現実を受け入れることになります。
シーズン1の見所は、困難によって、リックが徐々にリーダー性を発揮していくところと、終盤まで生き残る主要なキャラクターが徐々に登場するところです。
第1話 目覚めの朝
シーン1:ウォーカーあらわる
警察車両を降りたリックは、荒廃した街の風景を目にする。
転倒したたくさんの車、車内で死亡し腐敗した人々、地面に散乱する子供のおもちゃなど。
そこへ、一人の少女が現れる。リックは声をかけてみるが、彼女はウォーカーである。
リックは銃で頭を撃つ。
シーン2:ウォーカーがあらわれる前のある日
オープニング明けは、少し前のシーン。
同僚であり親友でもある シェーンとリックは、警察車両の中でのリックの妻・ ローリについて話している。
そこへ警察本部より逃走車追跡の応援要請が入る。
逃走車を捕えたリックらは、犯人と激しい銃撃戦になり、リックは2度も撃たれ、生死をさまよう。
シーン3:リックが目覚める
目覚めたリックは、枯れた花を差す花瓶と止まった時計に気がつく。
異変を感じたリックは起き上がり病室を出るが、病院には誰もおらず、電気も通っておらず、モノが散乱している。
体の一部がない死体と血の付いた壁。
「DON’T OPEN DEAD INSIDE」(開けるな 死人が入る)と書かれた扉を見つける。
別の扉から外に出たリックは、布に包まれた複数の遺体をみる。
自転車を見つけたリックはそれに乗ろうとするが、近くにあった遺体が動き出し、驚いて自転車から降りる。
このとき、リックははじめてウォーカーを目の当たりにする。
自転車で家に帰ったリックは、妻(ローリ)と息子(カール)の名前を呼びながらを探すが見つからず、泣き崩れる。
現実を受け入れられないリックは自分を目覚めさせようと何度も自分の頭を叩く。
シーン4:モーガンの登場
庭でたたずむリックの目の前に、ひとりの黒人男性(モーガン)が歩きながら近付いてくる。
リックは手を上げてあいさつするが、その後ろから黒人の少年(デゥエイ)が近づき、大きなスコップでリックの頭を殴打する。
目覚めたリックに銃を向け、その包帯は何かと問い詰めるモーガン。リックは気絶する。
ふたたび目覚めたリックは、家のベッドの上におり、両手足は柱に結ばれている。
「噛まれたり引っかかれたりしていないか」というモーガンの質問に、撃たれただけだと答える。
感染していないと分かったリックは解放され、その夜、モーガンの話からウォーカーについて知ることになる。
「噛まれたら熱が出て死んでしまう。 そしてその後、蘇る」と聞かされる。
布団の中でモーガン親子とリックが話していると、突然車の盗難防止サイレンが鳴り響く。
明かりを消し、カーテンの隙間から外を覗くと、デゥエイ(モーガンの息子)がウォーカーになった母親を発見し、声を上げて泣いてしまう。
モーガンは自分の妻がウォーカーになる過程を見ていたが、殺せなかったと告白する。
翌日、モーガン親子を連れて自分の家に戻ったリックは、写真がなくなっているから妻と息子はこの家を出るときは生きていたと説明する。
アトランタに大規模な避難所があり、そこで問題解決についての対策センターもあると聞いたリックは、そこに向かうことに決める。
リックは、モーガン親子と勤務先の警察署に行き、シャワーを浴びて保安官の服に着替え、銃の準備をする。
ウォーカーになった元同僚のリオンが現れると、リックは頭を撃つ。
あと数日この街に残るという親子と別れ、リックは警察車両に乗ってひとりでアトランタに向かう。
シーン5:リックとモーガンのそれぞれ
モーガンは手にした銃で泣きながら妻・ジェニーの頭を撃とうとするができない。
アトランタに向かうリックは、車内無線で誰かに呼びかけるが応答がない。
しかし、妻のローリとリックの同僚・シェーンが避難している場所がリックの呼びかけをキャッチする(しかしリックとは気がついていない。)
助けに向かおうとするローリをシェーンは準備不足だと止める。ここでシェーンとローリが付き合っていることがわかる。
リックは1軒の家にたどり着くが、銃で無理心中している夫婦を見つけ、その家を去る。
しばらく歩いた先で馬を見つけ、馬に乗って移動する。
上空にヘリコプターを見つけたリックは馬を走らせるが、その先に大量のウォーカーがいて、リックは道を阻まれ戦車の下に潜る。
銃で頭を打って自殺しようとするが、上を見上げるとそこに入口があり、リックは間一髪逃げ込む。
戦車に取り付けられた無線がリックに向かって話しかける。
第1話のポイント
- このドラマでは、ゾンビを「ウォーカー」と呼ぶ
- リックがはじめて殺したウォーカーは、元同僚のリオン
- ドラマシリーズ中盤まで影響を与える人物の登場=シェーン、ローリ
- ドラマシリーズ終盤まで影響を与える人物の登場=モーガン、カール
第2話 生き残るための方法
シーン1:ローリらが避難するキャンプ
ローリが山に入り食物を探しているとシェーンが現れ、2人は山でセックスする。
戦車の中で無線が通じたリックは外に出るよう指示される。
武器を探していると手榴弾を見つけるが、無線では拳銃が1丁と銃弾が15発あるとだけ伝える。
シーン2:グレンの登場
逃げた先でグレンに出会ったリックは、デパートに避難する。
そこにはグレン以外に5人の人間がいたが、些細なことで喧嘩になりメルルが黒人のTドッグを差別し、殴る。
リックがメルルの手と排水管のようなところを手錠で繋ぐ。
リックらは下水道から外に出ようと試みるが、それが無理だと分かると死体の血や肉を纏い、ウォーカーに紛れて外に出る作戦を立てる。リックとグレンが実行する。
ローリとシェーンのキャンプとリックがいるグループの無線が通じる。
デパートにいるアンドレアとキャンプにいるエイミーが姉妹であることが分かる。
リックとグレンはトラックを手に入れ、メルル以外の仲間を連れてデパートから逃走することに成功する。
第2話のポイント
- リックが徐々にリーダーの資質を発揮する一方、グレンがまだ頼りない少年といった感じ
- ドラマシリーズ中盤まで影響を与える人物の登場=アンドレア、Tドッグ、メルル
- ドラマシリーズ終盤まで影響を与える人物の登場=グレン
第3話 命をかける価値
シーン1:リック 家族とついに再開
ひとりになったメルルの元にウォーカーの群れが近づく。
メルルのことを気にするリックは元気がない。メルルのことは気にしなくていい。弟のダリル以外に悲しむ人間はいないとと聞かされる。
ローリらのいるキャンプにグレンが運転する車のサイレンの音が聞こえる。
エイミーとアンドレアは再会し、抱き合う。
他の家族らの再会をみてカールは寂しさを募らせて涙を流すが、そこにリックが現れる。
3人は泣いて喜ぶが、シェーンは複雑な表情を浮かべる。
その夜、リックは自分の体験を話す。
ママはパパが死んだと言ったというカールに、ローリは、病院は患者をアトランタに移送すると言ったと説明するローリ。
お前を助けられなかったと言うシェーンに感謝しているというリック。ローリとシェーンは複雑な表情を浮かべる。
シェーンはイライラし、殺気立つ。
シーン2:キャロルの登場
キャロルと娘のソフィアが映る。
ダリルに、メルルについてどのように説明するべきかみんなで話し合っている。
リックとローリはテントで抱き合い、シェーンは外でひとりそのテントを見つめている(ホラーかサスペンスのはじまりのようだ)
シーン3:ダリルの登場
翌朝、リックとローリがメルルについて話していると、カールの叫び声が聞こえる。みんなでカールのもとに走ると、捕らえた鹿を食べるウォーカーの姿が。
そこにダリルが現れる。
メルルの事を知ったダリルは怒り心頭でリックにナイフを向ける。
ダリルとリック、グレン、Tドッグの4人でメルルを助けに行くが、シェーンは納得できずキャンプを離れる事を反対する。しかしリックは、メルルの救出だけではなく、途中で落とした武器とトランシーバーも取り戻すことを口にする。
キャンプでは何もしない男たちに女性陣が不満を募らせる。洗濯をしながら会話が盛り上がる女性陣に、キャロルの夫・エドが絡んできて、キャロルのことを殴る。それを見ていたシェーンが八つ当たりでエドの顔面を必要以上に殴る。
リック、ダリルらはデパートの屋上に到着するが、メルルの姿はない。
そこには、手錠とノコギリ、メルルの手が残されていた。
第3話のポイント
- ダリルは剥き出しの闘志があるが、冷静さに欠ける
- ドラマシリーズ終盤まで影響を与える人物の登場=キャロル、ダリル
第4話:弱肉強食
シーン1:アンドレア&エイミー姉妹とダリルとグレンのキャラ
アンドレアとエイミーは釣りをしながら、釣りが趣味だった父親の思い出話をしている。
父は、12歳年の離れた娘たちの性格を理解し、それぞれの良さを生かすために異なった釣りのアドバイスを行なっていたことを知る。
アンドレアには、魚を捕らえるべきで、妹のエイミーには、釣った後に川に戻してあげるべきだと教えていたことを知り、2人は涙を流す。
メルルを見捨てたことに憤るダリルはTドッグに矢を向け、リックはダリルに銃を向ける。
諦めたダリルはメルルの手を拾い、バンダナで包む。
それをグレンのリュックに入れる。グレンはムカついた表情。
シーン2:ジムの異変
キャンプでは、ジムが無言で穴を掘り続けている。
心配する デールが声をかけるが、意に介さない様子で黙々と掘り続ける。
アンドレアとエイミーはたくさんの魚を釣って戻り、みんなを喜ばせる。
デールは、みんなにジムの様子がおかしいと話す。
リックらは、メルルが傷口を焼いて止血したあとでデパートから脱出したと考えられる痕跡をみつける。
ダリルはひとりで探しに行くと言うが、リックが阻止する。
心配したみんながジムの元に集まる。
ジムは、ウォーカーに食べられる奥さんと娘を残して逃げてきたと告白する。
シーン3:新たなグループの登場
リックたちのチームでは、グレンが先頭に立って綿密な作戦を立てる。
ダリルが職業は何だったんだ?と尋ねると「ピザの配達だけどそれが何か?」とグレンが答える。
地図を把握していること、街中をすばしっこく動けるグレンの素質をみんなが納得した様子。
作戦通りに動くダリルとグレンだったが、待機するダリルの元に若い少年が現れる。
騒ぐ少年の声を聞いた2人の仲間が現れ、ちょうどそこに武器を持って戻ってきたグレンが合流する。
武器を奪おうとする男にグレンが矢を放つと、彼らの仲間が車で現れ、グレンを連れ去る。
興奮状態にあるジムは、木にロープで拘束される。
穴を掘っていた理由を聞くデールに、ジムは、思い出せないという。
昨夜、夢の中でカールがパパ(リック)を心配していた、と話すジムに、ローリが彼の話はやめてと答える。
ジムは、会ったばかりだけどリックは強くて根性があるとリックのことを褒めはじめる、ショーンにそうだろう?と聞く。
ひとり取り残された少年に、仲間の行き先を尋ねるリックらだが、彼は答えない。
興奮して何をするか分からないダリルに怯える少年は、アジトを教える。
取引に応じない彼らと銃撃戦になりかけるが、そこにおばあさんが現れ、彼らのアジトを案内される。
そこは老人ホームのようで、多くの老人が暮らしており、その中に何もなかったかのようにグレンもいる。
彼らは老人を連れて街を出ることはできないため、この周辺を監視して武器や物資を集めているのだと話す。
リックは彼らに銃と弾を半分以上渡し、グレンを返してもらう。
無事に任務を遂行した彼らだったが、トラックが盗まれていることに気がつく。
シーン4:ジムの異変の理由
魚の夕食を囲み、平和な時間を過ごすキャンプにウォーカーの群れが現れ、エドとエイミーが噛まれる。
そこに走って戻ってきたリックらが到着する。
事態は収集する。
ジムが、わたしが穴を掘っていたのはこのためだったのかと呟く。
第4話のポイント
- リックはこの回でほとんどリーダー性を確立させている
- ダリルは相変わらず冷静さに欠け、グレンの才能も明るみになる
第5話:救いを求めて
無線でモーガンに話しかけるリックだが、応答はない。
アトランタは危険だか近づかないように忠告し、自分たちがいる採石場に来るよう話す。
一晩中エイミーの元を離れないアンドレア。
メンバーは、エイミーの処理について話し合う。
シーン1:採石場を離れるべきか
仲間の死体を埋める作業をしている中、いっしょに働いているジムも噛まれていることがわかる。
ダリルとデールがジムを殺すべきだと主張する中、リックは、疫病対策センターに連れて行くと提案する。
デールはアンドレアに、妻がなくなって以来、大切だと思った人に出会ったのはあなたたち姉妹だけだと話す。
ダリルが死体の脳を順に刺して行くなか、キャロルは、自分の夫だから自分がやるといいエドの頭を必要以上に殴る。
キャロルが潜在的に持っていたかもしれない闘争力を最初にみせたシーン。
エイミーがウォーカーになって目覚める。
アンドレアがごめんなさいと言いながら銃で頭を撃つ。
リック、採石場を離れたことをシェーンに責められ、ローリにも味方してもらえない。
家族を危険にさらしているというシェーンに、リックは、家族を持たないと分からないと反発する。2人(ローリとカール)を守ったのは自分だと主張するシェーン。
喧嘩になりかけるが、そこに物音を感じ2人は離れる。
シェーンは銃でリックを狙うが、それをデールに見られる。
デールはシェーンに危険を感じる
翌朝、リックらはCDCの存在を信じてそこに向かう。
道中、容態が悪化したジムは、車を下ろしてほしいと言う。
シーン2:CDC(疫病対策センター)
疫病対策センターは実際に存在するが、進展はないようだ。
システムのミスでサンプルが破壊され、実験を行なっていたジェンナーは自殺を考えている。
リックらはセンターに到着するが、そこは腐敗した遺体の山に囲まれている。
ジェンナーはシャッターを開けることを迷う。
太陽が沈み、辺りが暗くなりはじめ、みんなが危険だからここを離れようとパニックになる中、リックは最後まで諦めず、カメラに向かって開けるよう懇願する。
シャッターが開く。
第5話のポイント
- キャロルが潜在的に持っていたであろう闘争力を最初にみせるシーンがある
第6話(最終話)残された希望
シーン1:シェーンの視点
場面は、ウォーカーが蔓延したばかりの時期にさかのぼる。
シェーンは、リックが入院する病院にいる。自衛隊だと思われる人たちが、人間かウォーカーかに限らず手当たり次第銃を乱発している。
必死にリックを運び出そうとするが延命機器が壊れ、リックが死んだと思ってしまう。
それでも、ウォーカーがリックの部屋には入れないように細工をしてから外に逃げる。
シーン2:CDCの中
リックらはCDCの建物に入る。
ジェンナー博士は全員の血液検査を行い、空腹で倒れそうなアンドレアを見てワインと夕食をふるまってくれる。
全員に笑顔が戻るが、シェーンは希望を持ってきたのに、どうしてジェンナーひとりしかいないのかと質問する。
危険が迫ってきて、研究者の多くが家族の元に戻り、さらに状況が悪化し、軍の非常線も破れて残りの研究者も去ったと話す。
しかし、多くの研究者は脅えて外にも出られず生きるのを諦めたと話す。
大勢が自殺した。悪夢だった。
アンドレアが、なぜあなたは残ったのかと尋ねると、「仕事をしたかった。何か役立つことを」と答えるジェンナー
安全な場所と温かいシャワーに、全員が浮かれているが、アンドレアだけが何かを恐れている様子。
アンドレアの部屋から吐き声が聞こえ、デールが彼女の部屋に入る。
アンドレアは人生が終わったと泣いている。ジェンナーの顔を見て、望みがないと分かったと。
リックはジェンナーの元に行き、血液検査の結果を聞き、お礼を言う。
これまでみんなを誘導するために必死に平気なふりをしてきた、息子と妻にさえ本心が言えなかったと話す。
ローリが部屋でひとりいると、話がしたいとシェーンが入って来る。
夫が死んだと嘘をついたとシェーンを責めるローリ。
シェーンが冒頭のシーンの様子について話す。
ローリとカールの二人を守るためそう言うしかなかったといい、愛しているというが、ローリは拒否する。
シーン3:ウォーカーの真実とCDCの終焉
翌朝、ジェンナー博士はみんなに実験の成果を見せる。
感染すると髄膜炎のように侵され、副腎が傷ついて脳と主要組織が侵されていく。
そして死ぬ。過去の思い出も未来も消え去ると。
第2段階では、最短3分でウォーカーがに変わる。
最長期間は8時間で、人によって違う。
脳幹だけが活動し、人の反射中枢が活動する。
人間らしさをつかさどる前頭葉など脳の大部分が死に、本能しか残らない非常な抜け殻となる。
誰かほかに知っている人がいるはずだと詰め寄るアンドレアに、確かにどこかにあるかもと答えるジェンナー。
システムがダウンし、通信できず、約1ヶ月ひとりでいたと話す。
アンドレはが本当はほかの施設など1つもないのだろうと聞くが、ジェンナーは何も答えず、全員が現実を悟る。
さらに、数時間で発電機が切れ、それと同時に建物ごと汚染除去(焼失)されると知る。
電気が次々と消え、扉が閉まり全員がパニックになる中、ジェンナーは、「これまで人々を救ってきた」としか言わない。
爆発が起こり、建物が破壊されることを知る。
痛みも悲しみも苦しみもないからこれが最善だと話す。
リックの必死の説得でジェンナーは扉を開ける。
逃げようとするリックの耳元でジェンナーが何かを囁く。
残り4分。
アンドレアと ジャッキーはここに残ると言う。
デールが説得しようとするが、アンドレアの固い意思をみて自分も残るという。
リックが1話の時にポケットに入れていた手榴弾を使って窓を破る。
アンドレアとデールが来る。
ジャッキーとジェンナーはお互いの手を握り、その時を待つ。
CDCが爆破する。
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